はじめに

前回のがんを正しく知る編ではがんによる死亡率が低下していることをお伝えいたしました。

今回は「がんと共存する時代に突入」していることをお伝えしたいと思います。

がん患者の生存率の向上が関係

高齢者が増え続ける中で、がん罹患率や死亡率も増加しています。

しかしながら、診断技術による早期発見や新しい抗がん剤の開発など医療の技術も発展するなどしてがんの5年相対生存率は10年間で10%程度改善していると報告されています。

また、遠隔転移(他の臓器などにがんが転移してしまっていること)があるステージⅣの患者の生存率も10.1%から13.6%に改善しており、これまで根治が難しいとされていた状況でも生きることができる患者が増えていると言えます。

このがんと診断されているけど、生存している患者のことを「がんサバイバー」と言います。

このがんサバイバーの正確な統計は残念ながらないと言われています。

でもわかっている範囲ではありますが、がんの相対生存率が高くなっていることから、がんサバイバーは街中にたくさんいるかもしれないということを知っていただきたいのです。

がん治療を外来でする時代へ

仕事などを続けながらがん治療を外来による通院で行うがんサバイバーが増えています。

がん治療における外来は抗がん剤治療と痛みやその他の体のしんどさなどを軽減・緩和するための支持療法などが行われています。

この外来でがん治療ができる病院が最近増えてきています。

がん情報サービスにアクセスすると、全国のがん診療拠点病院を検索することができます。

がん情報サービス

外来でがん治療を行うことができる施設は一定の基準が設けられているため、どこの病院でもできるというわけではないので注意が必要です。

治療と仕事を支える両立支援の考え

外来で治療ができるようになったこともあり、世間では仕事をしながら治療を続けているがんサバイバーが大勢います。

少子高齢化が進み、がん患者が増えると見込まれる中で、会社内でもがんを始めとする疾病の治療を継続しながら働いているがんサバイバーが多くなることが予想されています。

平成22年国民生活基礎調査によれば仕事を持ちながらがんで治療をしているがんサバイバーの数は32.5万人にもなるということが報告されてます。

この治療を続けながら、働くということに対して行う支援を両立支援と言います。

これは厚生労働省も管轄している肝いり事業の1つです。

この辺は他で記事を書きたいと思います。

このように、がん患者の生存率が高くなってきている現代において、私たちの周りにはがんと共存する人、つまりがんサバイバーがたくさんいらっしゃいます。

そのため、がんと共存する人を支える社会体制が今後ますます必要になってくると言えます。

がんになったから仕事を辞めるではなく、がんを治療しながらいかにして働くかを真剣に考えていかないといけない時代になったということをご理解いただけたらと思います。

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