はじめに

皆さんはサルコペニアについてどれだけ臨床場面で関わっていますか?高齢化が進む中で今一度、サルコペニアの評価をしっかりとつけて臨床をしたいですよね?

サルコペニアの診断ってDXAが必須なんですよね・・・?

AWGS2019で新しく提言された方法は2つあって特に専門病院や地域ではそれに限らないとしているぞ!

今回の記事はYouTubeチャンネル「リハビリ・ラボ」でも紹介をしています。聞き流しでも勉強ができますので、こちらからもどうぞ。

そうなのです。AWGS2019から出されたサルコペニアの診断方法はこうです。これさえ見ておけばまずはOKです。

http://jssf.umin.jp/pdf/revision_20191111.pdf

サルコペニアの診断方法について複雑なように感じますが、意外とそうでもないので少し見ていきましょう。

AWGS2019での大きな変更点

AWGS2019のサルコペニアの診断方法の大きな特徴として「サルコペニアの診断アルゴリズムを2つに分けた」ことです。

  • 一般の診療所や地域の予防事業における評価
  • 設備の整った医療施設や研究施設における評価

これまでのサルコペニアの診断と言えばDXAを保有するような専門医療機関でしか診断をすることができないとされていて少々ハードルの高いものとなっていました。

AWGS2019では専門機器のない地域・プライマリ・ケア現場でも診断が可能になるように配慮がされました。

2つの診断方法に共通するものとは

このSARC-Fという評価法は2つの診断方法に共通するスクリーニングになります。このSARC-が10点満点のうち4点以上の場合にサルコペニアが疑われます。

見ていただけると分かりますが、非常に簡単に評価をつけることができますよね。

SARC-Fは感度が低いことも指摘されていて、カットオフ値や妥当性については今後も検証が必要であるとされています。詳しくは下記URLの文献より。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/56/3/56_56.227/_pdf

身体機能のカットオフ値のおさらい

診断のフローについては冒頭に掲載した図を見ていただると良いです。ここではその診断で使用される身体機能の評価のカットオフ値についてふれておきたいと思います。

ついつい忘れちゃうんだよね・・・カットオフ値って

【一般の診療所や地域での評価】

  • 下腿周囲長 (CC) 男性<34cm 女性<33cm
  • SARC-F ≧4
  • SARC-CaIF≧11
  • 握力 男性<28kg 女性<18kg
  • 5回椅子立ち上がりテスト≧12秒

【整備の整った種々の医療施設や研究を目的とした評価】

下腿周囲長、SARC-F、SARC-CaIF、握力、5回椅子立ち上がりテストは上記と同様です。

  • 6m歩行速度 <1.0m/s
  • SPPB ≦9
  • DXA 男性<7.0kg/m2 女性<5.4kg/m2
  • BIA  男性<7.0kg/m2 女性<5.7kg/m2

ここで注意が必要なことはAWGS2014では歩行速度が0.8m/sだったのに対して1.0m/sに変更になっていることです。

これらのことしっかりとおさえた上でサルコペニアの診断や介入を行っていきましょう。

さいごに

サルコペニアの有無は運動療法による介入効果に影響する大きな要因です。ただ漠然と「何故、この人は改善しないんだろう・・・」と考えるよりも、しっかりとサルコペニアの判定を行った上できちっと介入をした方がより効果的ですよね。

 

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