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私たち夫婦は不妊症の治療を続けてきて、たくさんのことを経験しました。

どうしてこんな思いをしないといけないのか?

なんで私たちには子供ができないのか?

いつまでこの治療は続くのか?

多分不妊症で悩む方々は1度は感じたことではないでしょうか。今回は私たち夫婦の不妊症の治療を開始するまでと、治療の実施中、そして治療を一旦休むと決断した中での思いを書いています。

私たちの経験が誰かにとって何かの参考になれば嬉しいです。

私たちの不妊治療体験 「苦悩と光」

不妊症の治療を行うんだということを認める勇気

不妊症とは「健康な男女が妊娠を希望し、避妊をしない継続的な性行為があっても1年間妊娠しない場合「不妊症」と定義をされています。不妊症は病気ではありません。不妊で悩むカップルは10組に1組いると言われているくらい多いのです。

私たちも子供が欲しくて、性行為をしていましたがなかなか子供ができずあっという間に1年は過ぎてしまいました。

最初は「大丈夫でしょ、私たちなら」なんて簡単に考えていました。そもそも「子供はできて当たり前」という感覚が頭のどこかにあったからかもしれません。まさか自分たちがこんなにも子作りに悩むとは思いませんでした・・・。

ですので、まず「産婦人科のある病院に行き、不妊症についての診察に行くこと」に抵抗感がありました。本当に自分たちに必要なのかどうか分かりませんでしたし、「次でできるかも?」という淡い期待も捨てきれなかった部分もありました。また、もし「あなた達は子供ができない体質です。」なんて医師から告げられたらどうしようとすごく不安もあったので抵抗をすごく感じてしまいました。

出産・妊娠は高齢になるほど母子ともにリスクが高くなるということは知っていたので、不安や悩みはありましたが勇気を出して病院に行ってみることにしました。病院に行ってみようということを決めたのはこれが大きな理由だったかもしれません。

私は普段、病院でリハビリテーションの仕事に携わっているので障がいを持った方々と日々接しています。そのため障がいを抱えたたくさんの人たちが日々輝きながら生活をしていることを知っていますし、その支援をさせていただけていることに誇りを感じていました。

でも、「もし自分の子供に障がいが出てしまったら・・・?それも私たち親に病院に行く勇気がなかったからだったとしたら・・・?」と考えて決断したようにも思います。

 

不妊の原因は様々なものがありますが、私たちが医師から告げられたことは「生理周期のずれ」でした。

検査結果を教えてもらうまでは少しも落ち着きませんでした。

ここから私たちの不妊治療がスタートすることになりました。私の場合、病院に行くこと、治療を開始することに非常に悩みましたが勇気を出して不妊症の診察に行ってみて、治療を開始することになって今では良かったと感じています。

どんなことも2人で・・・という信念

不妊症の診察を受けて、実際に治療が開始となりました。

ずっと「なかなか子供ができない」という先の見えない真っ暗なトンネルの中をさまよっていたような感じでしたので、「治療を開始すれば、子供ができるかもしれない」という希望の光を感じられるようになりました。

医師からは「治療を開始した人でもたくさんの方が妊娠しています」と告げられたからです。

第1段階:タイミング療法が始まる

私たちは基本的な検査で異常は見つからなかったので、まずは「タイミング療法」という排卵と射精をタイミングを正確に合わせることを行っていきました。

 

タイミング療法を行うにあたって、女性は毎日体温を測り記録をします。その記録を元に医師より「○日が排卵日になりそうですので、性行為をしてください」と言われます。その日に性行為をすれば受精する確率が高いというものです。

これをまずは半年間実施しました。でもダメでした。

この時、希望にすがってしまったので毎月の生理がくるたびに2人で本当にガッカリしてしまいました。

落ち込む妻をみるのをこれほど辛いと感じたことはありませんでしたが、私まで落ち込んでいてはいけないので、何とかして妻を支えなければと考えてばかりいました。

第2段階:排卵誘発が始まる

まずは半年間タイミング療法を行ってみましょうという期間はあっと言う間に終わってしまいました。半年と言えば長いように感じますが、チャンスはたったの6回しかないのです。

そして私たちは第2段階の排卵誘発を行うことになりました。

排卵誘発法とは、卵巣を刺激して卵胞を多く 成熟させるための治療を行うことです。これは生理周期不純などの排卵障害のある方だけでなく、妊娠する確率を上げるために正常排卵周期の方でも使う治療法です。

排卵誘発法で育成された卵子がどの程度あるかなどの検査を行うために定期的に診察に通う必要がありました。

注射をすることによる体への負担だけでなく、この診察に行くことも妻にとっては負担だったようでした。

診察は平日であり、仕事の調整をつける必要があったからです。妻は土日も仕事でその分、平日が休みであることもあったのでまだマシだったようですが、「平日の全てが仕事の人は本当に大変だと思う」と言っていました。

東洋経済新聞に「不妊治療と仕事」両立に苦悩した女性の本音という記事があります。やはり不妊治療をするための通院と仕事の両立が難しいこと、また不妊治療中であることを職場の上司や同僚に話し、業務の調整をつけにくいと感じる女性は非常に多いようです。

不妊治療中は多くのことに悩まされました。

ですので、この時に最も大事だと感じたことは「どんなことも2人で」と言う強い信念だと思います。この時、男性である私には治療などはありませんでしたし、通院を必要ともされませんでした・・・。ですので、負担は妻ばかり。

女性だけに不妊治療をまかせきりにしてはいけません。たくさんことに悩みながら治療にのぞんでくれている目の前の妻に感謝すると同時に、しっかりと支えなければいけないと思いました。

女性の皆さんは、旦那さんにしっかりと相談をしたり甘えたりしてください。男性は皆さんの不安やつらさ、大変さなどは分かりにくいものかもしれません。しっかりと今の気持ちを伝えること、旦那さんにも理解をしてもらうことが必ず必要だと私は思います。

第3段階:人工授精法が始まる

(人工受精法について詳しく知りたい方はこちらの恵愛生殖医療医院のHPを参照下さい。私は非常に分かりやすかったです。)

排卵誘発法を行いましたが、私たちのもとには子供はやってきてくれませんでした。

その結果、第3段階である人工授精法にうつることを医師から提案され、実施することになりました。

人工授精とは排卵のタイミングに合わせて、子宮の入り口から管を入れて精液を直接子宮内へ直接注入する方法のことです。 

通常の性行為であれば精液は子宮の入り口の手前まで精液が入ります。人工授精の場合は更にそこからもう少しだけ奥の子宮内に採取した精液を注入する方法です。

「精液を採取」と書きましたが、男性はここから協力してもらう必要があります。自分の精液を自分で採取する必要があります。採取された精液を病院に持っていき、医師に子宮内に注入してもらう必要があるためです。

私は自宅で採取して病院に持っていったこともありますし、病院で採取をしたこともあります。

自宅での採取は専用の容器に入れる必要があります。私たちの場合は病院に行くのは妻だけということもありました。どうしても仕事が休めない時などに。妻は採取された精液を冷やさないように服の中、胸の中にしまって大事に病院に持って行ってくれました。どんな思いで病院に行っていたのでしょうか・・・今思えば毎回一緒に行くべきでした。

病院での採取は採取用の別室に誘導されます。そこにはリアルな話になりますが、椅子とテレビ、ビデオデッキ、雑誌ティッシュだけが置いてありました。いわゆるAVやエロ本が置いてあり、必要であればそれを使用して採取して下さいねということでしょう・・・。初めて採取する時は「こんなものをみて、このために採取したくない」という気持ちが強かったので挑戦したのですがダメでした。結局それらに頼ってしまうことに・・・なんとも情けない気持ちになりました。

実際の注入する精液の量はごくわずかですので、痛みを感じることは少ないようですが、妻は痛みを感じたようです。

こんなにも頑張っても人工授精の次の段階である体外受精のように妊娠率が高いわけではありません。人工授精の妊娠率は約5-10%程度だと言われています。

厚生労働省が行った調査では人工授精を5-6回行っても妊娠できない場合、それ以上続けても人工授精では妊娠することが難しいとしています。

これまで人工授精にもリミットがあるのですね・・・。

第4段階:体外受精を断る

第3段階の人工受精も結果はダメでした。

そこで医師から「体外受精にうつろう」と提案されました。

ここに至るまでに1年以上経過していました。

私と妻の意見は同じでした。「少し休もう」

これは苦渋の決断でした。これをすれば「今まで頑張ってきた意味は?」「休んだ後、どうなるの?」「いつまで休むの?」「いつ再会するの?」考えればきりがありませんでした。もちろん高齢妊娠・出産のリスクのこともあります。

たくさんの方々が同じような悩みを抱えながら不妊治療を続けて方がいることは分かっていましたが、この時の私たちにはここが限界だったように思います。

NHK生活情報ブログの記事でも「不妊治療をやめたくてもやめられない」というテーマでたくさんの方々の悩みが綴られています。同じようなことで悩んでいる人は本当に多いのですね。

 

休んでいる時は夫婦としてしっかりと楽しむことを考えました。

私たちは旅行にいくことが好きでしたので、不妊症の治療を休むと決断した後は旅行に行きまくりました。楽しい日々でした。逃げただけだと言われても仕方がありません。確かに逃げただけかもしれませんが、私たちはそれによって少し元気を取り戻すことができたように感じます。

(*宮古島でシュノーケリングをした時の写真)

この時、子供についての話などはしませんでした。子供の話などをしないように注意していたわけではなく、今を、目の前のことを楽しむことができていたから自然と出なかったという方が正しいかもしれません。

ここまでは「不妊症の治療を行うんだと言うことを認める勇気」というテーマでお話をしてきましたが、最後は「不妊治療を少し休む勇気」も必要なのかもしれないです。これは色々な意見があると思いますので、あくまでも私たちの場合であるということのご理解ください。

不妊症の治療を再会することを決める勇気

不妊症の治療を休んで約1年が経過した頃でしょうか。

私の中で少しずつ変化がみられてきました。これは後で聞いた話ですが妻もほぼ同じタイミングだったようです。

その変化とは・・・

「また子連れの家族に目がいくようになってきた」

また子供が欲しいと前向きに思える時が来たのだと思います。でも妻も同じことを感じているかはこの時は分かりませんでしたので、すぐに話すことはできませんでした。「もしかしたら、また辛い思いさせてしまうかもしれない」と思うとなかなか不妊症の治療を再開しようとは言えませんでした。

私たちに突然、訪れた奇跡

 

交際が始まって10周年の記念日を迎える日が近づいていましたので、その時はしっかりと2人で10年一緒に歩んでくることができた幸せを噛み締めながら、お祝いをしよう、その後で不妊症の治療の再会をしないかと話をきり出そうと考えていました。

その交際10周年のお祝いの準備のため台所でお米をといでいた私の後ろから妻が一言。

「できたかもしれなない・・・」

背後から何をわけの分からんことを言っているんだと「はぁー?」と普通に聞き返して振り返りました。

そこには小刻みに震える手で妊娠検査キットを持った妻が突っ立っていました。はじめはパニックで「・・・え?」と聞き返すことしかできませんでした。

気づいたらお互いに泣きながら抱き合って喜んでいました。交際10周年の記念日に奇跡が起きてくれました。

結局、私たちは不妊症の治療を休んでいる間に子供を授かることができました。休んでいた期間は約1年程度でした。

逆算をしてみるとどうやらハワイ島に旅行に行っている時だったようです。ハワイ島は島全体がパワースポットと言われています。ハワイ島で大自然にふれリフレッシュしていたのか、はたまた世界3大パワースポットの1つと言われる場所がホテルにあるところへ宿泊していたからなのかは分かりませんが、ハワイ島が私たちに奇跡をもたらしてくれました。

 

(オーラが見える洞窟にて撮影:マウナラニリゾートホテル敷地内)

 

このことは子供には言いませんが、子供が大きくなったらハワイ島にお礼参りに行くことが夢です。

余談ですが、私たちがハワイ島で宿泊したマウナラニリゾートホテルは世界3大パワースポットと言われており、古代ハワイ王族の人々が聖なる力「マナ」の中で力を蓄えていた場所でもあります。ホテルの目の前の海岸ではウミガメが体を乾かすために陸で休む姿をみることができます。また食事も最高です。

おすすめのホテルです。

不妊症の治療を1人で抱えこまないで!

繰り返しになりますが不妊症に悩むカップルは10組に1組と非常に多いです。私たち夫婦も不妊症の治療には悩むことの連続でした。

不妊症に悩む女性に最も言いたことは

「絶対に1人で抱えこまないで欲しい」ということです。

不妊症の治療を始めること・続けること・止めることは夫婦2人がしっかりと向き合うべきことです。不妊症の治療の多くは女性が行うものがほとんどです。だからこそ、可能な限り旦那さんには悩みや不安を打ち明けましょう。

不妊症に悩んでいる妻をみたことがある男性に最も言いたいことは

「何があっても奥さんの良き理解者であって欲しい」と言うことです。

男性は直接、不妊症の治療を変わることはできませんが他の形で協力できることはあると思います。奥さんの話をしっかり聞く、相談にのる、何か良い情報がないか調べてみるなどできることはたくさんあります。

以下が私が実際にやってみたことのある行動です。

  • デートに誘い、カフェに行く
  • 旅行に行く
  • 映画を観に行く
  • 家事を率先して行い、奥さんの休みの日または時間をつくる

などなど。代表的なものをあげてみましたが、簡単なことだと思います。お互いが自然でいられる時間を設けることなどが大事なのかなと私は思います。

ちょっとでも忘れる時間を作る、心と体を休める時間を作るために何ができるかなと考えることから始めると良いと思われます。

皆さんの奥さんにはそれぞれ好き嫌いもあると思いますので、自分の奥さんには何が良いかなーと考えてみてください。

 

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何かの参考になったでしょうか。

私たちも不妊治療をやってみて初めて、その大変さ、辛さなどが分かりました。

親戚や友人からはたまに心許ない言葉を言われることもありました・・・。

その中で不妊治療を続けることは本当に大変なのです。経験したことのある人にしか分からない辛さでした。

今この時も頑張っている方々を応援すると同時に、不妊治療に少しでも関心をもつ人が増え、もっと不妊治療に悩む方への理解が進むよう社会全体が変わることを祈ります。

不妊症で悩む夫婦を深田恭子さんと松山ケンイチさんが「隣の家族は青く見える(フジテレビ放送)」というドラマで熱演されていました。私たちはこのドラマが放送されている時、ちょうど不妊症の治療中でしたので心に響くシーンが多くあり、大変良くできたドラマだったと感じます。妻はドラマの中で何度も泣きそうになっていましたぜひ「隣の家族は青く見える」をDVDをレンタルしたりみてください。

フジテレビHPより:隣の家族は青く見える

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