はじめに

子供が産まれると「うちの子供はちゃんと成長できているのだろうか」と心配になることが多いでしょう。

今回は子供はいつ頃からハイハイを始めるのか?またハイハイができるようになる前まではどのような成長の仕方をするのか?などについてまとめました。

そしてこの時期の子供の心の成長はどのようなものがあるのかについても追加で記載をしています。

体と心の成長を少しだけ知ってみましょう!

ハイハイができるようになるのは8ヶ月頃から

ハイハイとして掌と膝で自分の体を支え、バランス良く移動ができればハイハイの完成です。

子供によって早い遅いは必ずありますが、ハイハイを始める時期はだいたい生後8ヶ月前後からが多いです。

基本的に大事なことは1人1人子供の成長スピードは様々です。紹介しているのはあくまで参考月齢ですので、お子様がそれよりも早かったから「すごい子供だ」とかそれよりも遅かったら「この子はダメな子だ」という訳ではありません。

その子その子の「これが出来るようになった!」を見つけてあげて、日々の成長を優しく見守ることが大事です。

 

ハイハイができるまでの成長過程は下の図のようになっています。

生後3ヶ月ごろに「首がすわる」ようになり、抱っこの際に頭が安定しはじめます。仰向けの状態から両腕を持って体を起こす際に頭がついてきはじめたら首が座ってきたことのサインにになります。

生後4〜6.7ヶ月頃はたくさんのことができるようになってきます。「寝返りをうつ」「お座り」「ずり這い」と多くありますますが、これらができるようになる順序は様々です。お座りが出来ないまま、ずり這いを始める子供もいます。

「うちの子はこれが出来ないけど、大丈夫かしら」と過剰に焦る必要はありません。先にも言ったように、子供の成長スピードはそれぞれです。

それでもそれぞれの動作の獲得時期があまりにも遅い場合は1度医療機関でみてもらうことも必要かもしれません。以下が主な代表疾患です。

まずは過剰に不安にならず、目の前の子供をしっかりと観察してあげましょう。

先天性ミオパチーの場合、生後から「筋力が弱い」「体が柔らかい」ため発達の遅れが生じている可能性が高いです。ハイハイだけで着目するのではなくその他、目の前の子供の手足の力などもしっかりと観察してあげましょう。

乳幼児期の心の発達は?

心理学者エリクソンが提唱した「心の発達」

その昔、心理学者エリク・H・エリクソン(1902~1994)という方が「乳幼児」「青年期」など区分を設け、人間の発達段階を8つに分けることを提唱しました。この方は非常に有名ですので、教育・保育・医療関係者の方であれば1度は大学や養成校時代に聞いたことがあるはずです。

エリクソンが作った「心理社会的発達理論」とは「人間の心理は、周囲の人々との相互作用を通して成長をしていく」というものです。人の心は1人だけでは成長せず、周りの環境や人々と接する中で変化・成長をしていくというのです。

今回はそんなエリクソンが提唱した「心理社会的発達段階」の「乳幼児」について、つまりハイハイが完成する時期の心の発達についても少しご紹介しましょう。

乳幼児期は「信頼感」の構築

乳幼児期とはだいたい0〜1歳半程度の時期をいいます。エリクソンはこの時期の乳幼児が直面する心理社会的危機を「信頼感対不信感」として提唱しています。

つまり、乳幼児は「この世界を、目の前の親を信頼しても良いか」「みんなは自分を助けてくれるのか」など信頼感を求める、形成する時期にあると言われています。

乳幼児は1人では何もできず、泣くことでしか表現ができない時期です。1人では生きていくことができません。

泣いた時に親が助けてくれたか、適切なケアをしてもらえたかどうかで乳幼児が世界や親に向ける気持ちが「信頼感」にもなりうるし、助けてくれなかった時には「不信感」にもなりうるのです。

この親との絶対的な信頼感を伴う関係はその後の全ての人間関係の基礎にもなります。しっかりと関わることで子供は「希望」を獲得出来るようなると言われています。

ただし「不信感」が全くないということもあまり良くはありません。この不信感があることで、悪いことをする人まで簡単に信頼をしてしまわないようにするために必要な要素です。

では乳幼児に対して不信感も育つような関わり方を積極的にすべきか?ということにもなりそうですが、そうではありません。

この時期の子供は喃語(なんご)といって「あー」「うー」などの言葉にならないような声を出したりして何かを表現したり、伝えようとしたりする時期です。しかしながら大人からすれば「何を言っていんだろう」「何を伝えよう・求めようとしているんだろう」となってしまい子供の要求を全て叶えてあげることは困難です。そのため、普通に生活をしていれば全ての子供の要求には応えることが出来ていないため「不信感」はある程度育つことになります。

だから子供と接する時に「全部なんとかしてあげなくちゃ」と過剰に頑張りすぎなくて大丈夫です。肘・肩張らずに、ゆっくりと子供と接するようにしましょう。

「信頼感」を育む乳幼児との接し方

乳幼児の欲求を満たしてあげることが大切です。乳幼児が不快に感じているようなこと、例えば「オムツのうんち」や「空腹」などは解消してあげると良いです。

しっかりと触れ合うこと

オムツ交換などで不快を解消する際に触れ合うこともあるでしょう。しかしながらそれ以外にもしっかりと触れ合うことをお勧めします。

スキンシップをとることは信頼感を形成するためにとても重要です。しっかりと抱きしめてあげる、手を繋ぐ、顔や頭を優しく撫でるなど愛情を伝えましょう。絵本を読み聞かせしながら、優しく語りかけることも大事です。

子供の目をみて、手や顔に触れながら接してあげると良いとされています。

全てを満たしてあげなくてはと焦らないこと

子供の信頼感が形成されるために、全部を満たしてあげなければと焦る必要はありません。

乳幼児の求めること全てに応えることはそもそも不可能です。何で泣いているかわからない、何やってもダメということは良くあります。

不信感も大事だということに触れました。この中で自然と信頼感と対になって大事な不信感もある程度育ちます。そのため「信頼感の形成のために全部なんとかしてあげなくちゃ!」と意気込みしんどい思いはしないで下さい。

さいごに

子供の成長はめざましく、あっという間に大きくなりますし色々なことが出来るようになっていきます。

その成長全てに気づくことは出来ないかもしれませんが、目の前の大切な我が子の成長を1つでも多く夫婦で発見し喜びを分かちあえると良いでしょう。

乳幼児期とはハイハイや歩行など少しずつ自分で出来るようになることが増える時期です。この時、子供は自分なりに何か表現をしようとしていたり、移動をして自分の行動範囲を広げ、世界を広げようとしているのです。

子供が自分の世界を広げていくその一瞬、一瞬を見ることが出来る幸せとともに楽しく子育てが出来ることを。

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