はじめに

【この記事を1分間で読む】

最近体がだるいと感じるのは年のせいではなく、貧血かもしれません。貧血の原因のほとんどは鉄分が不足することによる鉄欠乏性貧血がほとんどです。鉄欠乏性貧血の場合、食事から見直す必要があります。肉類などに多く含まれるヘム鉄や、卵や乳製品などに多く含まれる非ヘム鉄を摂取する必要があります。さらには非ヘム鉄を取り込みやすくする働きのあるビタミンCが多く含まれる野菜や果物も摂取すると良いです。サプリメントなどで鉄を摂取することもできますが、過剰な摂取により胃腸障害をきたす恐れもあるので注意しましょう。

 

こんな症状は貧血かも?

 

  • 息切れ
  • 動悸(どうき)
  • 頭痛
  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 疲れやすい

これらの症状がある時は貧血かもしれません。

その他の症状として

  • 唇に炎症がおこる
  • 爪が割れやすくなる
  • 髪が抜ける
  • 肌が荒れる

などの症状が出ることもあります。

こうした症状は急には出ません。徐々に進行するので、年のせいかな?と思ってしまいがちになります。

体のだるさ、息切れが出る、動悸(どうき)が出るなどの症状が続くようだったら、貧血かどうかを診てもらう方が良いです。

 

貧血の原因は赤血球

貧血の原因は血液の中に流れている赤血球の数にあります。

赤血球の中にあるヘモグロビンと呼ばれるものが中にあり、これがあるために酸素が体中に運ばれます。

この赤血球やヘモグロビンの数が少なくなると体に酸素を運ぶことができなくなり、臓器や組織が酸素不足となってしまうため貧血症状を引き起こします。

 

貧血にも種類がある

貧血には鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血などの種類があります。

また病気ではなくても、女性は月経の異常や妊娠中であれば貧血になりやすい傾向にあります。

では一つずつ簡単にご紹介します。

●鉄欠乏性貧血
貧血の80~90%がこれにあたる。血液中の鉄分が不足して起こる。酸素を運ぶ働きをするヘモグロビンが赤く見えるのは、鉄が含まれているため。鉄が不足するとヘモグロビンが作られにくくなるため酸素が運ばれなくなり貧血となる。
【特徴的な症状】
舌炎、口角炎、嚥下障害、匙状爪(スプーンネイル)、氷食症
●巨赤芽球性貧血
ビタミンB12または葉酸の不足を原因とする貧血の総称。血液中に、成熟していない大きな赤血球(巨赤芽球)が存在することが特徴。ビタミンB12は主に動物性食品に多く含まれ、食事を通じて摂ると胃の中で胃液に含まれる内因子と結合し、肝臓などで貯えられるため、胃を全部切除した患者や萎縮性胃炎の人がなりやすい。菜食主義者、妊婦などもビタミンB12や葉酸の不足により発症することがある。
●溶血性貧血
赤血球の破壊(溶血)が亢進することで起こる貧血です。原因は先天性と後天性に分類され、先天性では遺伝性球状赤血球症、サラセミア(ヘモグロビンの合成障害)などが挙げられます。後天性は自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症などが原因として考えられます。
【特徴的な症状】
黄疸、胆石、脾腫、褐色尿
●再生不良性貧血
骨髄に存在する造血幹細胞の減少に伴い、赤血球、白血球、血小板など血液細胞のすべてが減少する疾患。再生不良性貧血の原因は先天性と後天性に大別れ、後天性ではさらに、特発性(原因不明)、続発性(薬剤、化学物質、放射線、妊娠など)、特殊型に分かれます。
【特徴的な症状】
出血傾向、感染に伴う発熱
●腎性貧血
主に腎臓から分泌される、赤血球の産生を促進する造血因子(エリスロポエチン)が減少することで起こります。原因としては、慢性腎不全、急性腎不全、ネフローゼ症候群などの腎疾患が挙げられ、透析患者さんでもみられます。

*ナース専科+より作成

 

高齢者は貧血になりやすい

65歳以上の約10%、85歳以上では約20%に貧血を認めるとされています。

高齢者の場合、悪性腫瘍や感染症、慢性腎不全、血液疾患(骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫)、栄養障害などが主な原因となります。

妊婦は貧血になりやすい

妊娠の方が生じる貧血の多くは鉄欠乏性貧血です。胎児や胎盤への鉄分を供給したり、循環血流量の増加により鉄分の需要が高まることで起こります。過度な貧血が続いてしまった場合、胎児の発育不全や早産につながるおそれがあります。

貧血を直す方法

貧血を治す食事

鉄欠乏性貧血を改善するには、食事や見直す必要があります。

食事で摂取することができる鉄には「ヘム鉄」「非ヘム鉄」の2種類あります。

  • ヘム鉄 :レバーやマグロなどの赤身
  • 非ヘム鉄:乳製品、卵、ヒジキなどの海藻類

このような食事をバランス良く食べることが大事です。

またもう1つ重要な栄養素として「ビタミンC」があります。

非ヘム鉄それだけでは吸収率があまりよくありませんが、ビタミンCをとることでその吸収率が高くなるので、野菜や果物を食べるようにすると良いです。

 

服薬による治療

鉄剤を服用することで貧血を治すことができます。

通常、鉄剤を1~2ヶ月服用することでほとんどの場合、ヘモグロビンは改善します。また鉄剤は嘔気・嘔吐、胃痛、下痢・便秘など消化器系の副作用が現れることがあります。

自己判断で服薬を止めないようにした方が良いです。しっかりと医師の指示を確認するようにしましょう。

さいごに

気づかないうちに進行している可能性があるのが貧血です。しっかり寝ているのに体がだるいな、なんだかめまいがするなどは貧血の症状かもしれません。貧血をそのままにしておいて死ぬことはありませんが、必ず日々のパフォーマンスは落ちます。それが仕事に影響が出て、年収に影響が出たら?早くに対処していて損はないでしょう。

 

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