ロコモに新しい判定基準のロコモ度3が策定されましたね!今回はロコモ度3とは?についてふれていきたいと思います!

はじめに

日本整形外科学会にが提唱しているロコモティブシンドロームの判定基準にロコモ度3が新たに加えられました。これまでロコモ度1と2の2段階で評価をされていましたが、今回もう1つ加えられたことになります。

今回はこのロコモ度3がどのようなものなのか見ていきましょう。

先輩!ロコモ度3が加えられたらしいですよ!

本当に?知らなかったな、よし調べてみるか。

ロコモ度3の判定方法と基準

判定方法

(プレスリリース:日本整形外科学会 ロコモ度を判定する臨床判断値にロコモ度3を追加 より)

①立ち上がりテスト:両脚で30cmの台から立ち上がれない②2ステップ値:0.9未満③ロコモ25:24点以上のいずれかに該当する場合に判定がされます。

基準

ロコモの進行状況は今後、「ロコモ度 1」、「ロコモ度 2」「ロコモ度 3」と判定されるようになります。

「ロコモ度 1」は、移動機能低下が始まっている段階、「ロコモ度 2」は、 移動機能の低下が進行し、自立した生活ができなくなるリスクが高くなっている段階、「ロコモ度 3」は、 移動機能の低下が進行し、社会参加に支障をきたしている段階とされています。

このロコモ度3を新たに新設した理由は、「従来の対処法では不足していたロコモの進行度に合わせた投薬や手術などの治療の有効性を精緻化する」ためです。

なるほど、判定方法はこれまでの物を使うから、さほど混乱はないかな

従来からロコモの判定をする際に用いていた評価方法をそのまま用いているので、判定する側が大きく困るようなことはないと思います。

今後、この判定基準を用いた取り組みについての調査報告、論文が出てくると思われますのでチェックしていかなければならないです。

あ・・・でも、ロコモの判定方法について忘れちゃったな

そうだね、いい機会だから1度見直しておくとするか!

ロコモティブシンドロームとは

(日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより)

ここで1度ロコモについておさらいをしておきましょう。

ロコモとは、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態のことをいいます。

骨や関節軟骨、筋肉、神経など体を動かすことに関わるものを運動器といいますが、これらが運動不足や加齢、その他疾患によって機能低下を起こすためにロコモとなるとされています。

運動器の機能低下が起こると移動などのADLも低下するため要介護・要支援になりやすくなります。実際、2019年の国民生活基礎調査では要介護・要支援になった原因の第1位が運動器の障害(24.8%)によるものだとされています。

ロコモの原因は様々ですので、原因を見極めた上で適切な介入をしていく必要があります。

医療・介護現場で働いている理学療法士であれば簡単に想像できますよね。運動器による問題が大きいことくらいは。

この運動器の障害による要介護・要支援率を減らし、健康寿命を延伸させることが今大きなミッションとなっているのです。

ロコモの判定方法

ロコモの判定方法は①立ち上がりテスト、②2ステップテスト、③ロコモ25の3つがあります。

①立ち上がりテスト

(日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより)

立ち上がりテストは対象者がある高さの台から手を使わずに、勢いを付けずに、そして片脚または両脚のいずれかで立つことができるかどうかを見るものです。

10cm~40cm高で判定を行います。

まず両脚で40cm高で立つことができることの確認から始めます。これができなかった場合、両脚で30cm高、20cm高、10cm高と順に進め一番低い高がテスト結果になります。

40cm高を両脚で立つことができた場合、10cmずつ低い高さに移り、片脚で立つテストを行います。左右とも片脚で立つことができた一番低い台がテスト結果になります。

以下のようにロコモ度が判定されます。

②2ステップテスト

(日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより)

このテストでは歩幅を調べますが、これによって下肢の筋力・バランス能力・柔軟性などを含めた歩行能力を総合的に評価します。

2歩の歩幅を最初に立ったラインから、着地点の爪先までを測ります。2回計測を行い、良好な結果の方を採用します。

高齢者を対象として行うことが多いため、計測者は転倒に注意するようにしましょう。無理して頑張りすぎず行うこと、また飛ぶ、ジャンプすることは避けるように説明を行いましょう。

以下のようにロコモ度が判定されます。

③ロコモ25

25個からなる質問表にて身体の状態、生活状況からロコモ度を判定します。

(日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより)

このロコモ25はサイトから印刷用を無料でDLが可能です。

以下のようにロコモ度が判定されます。

そうでした、そうでした!しっかりと判定方法を覚えておかなくちゃ!

そうだね、私もちょっと忘れていたよ笑 見直す良いきっかけになったね。

さいごに

今後、超高齢化社会になる中で高齢者の方々の運動器の問題を無視することはできません。現在でさえ要介護・要支援になる原因の25%が運動器の問題によるものです。

国内在住の40歳以上でロコモ度1以上に該当する者は4,590万人、ロコモ度2の該当者は1,380万人、運動器疾患が原因の要介護者は152万人と推定(Mod Rheumatol 2017; 27: 1-7)されているようです。

ものすごい数の方々が該当するのですね・・・。

この問題に理学療法士をはじめとした医療従事者が真剣に取り組んでいかないと将来大変なことになるかもしれません。

今回、ロコモ度3の判定が新たに加えられましたが、これが今後どのような展開を見せていくのか注目していきましょう。そして私たちもこの新しい判定基準を用いてより深くロコモと関わっていきましょう。

まずは自分の親をロコモにさせないことから(笑)

参考資料

日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト

Medical Tribune 

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