はじめに

タンパク質は体の組織をつくるために必要な栄養素だということを知っていますか?また筋トレを行っている人にとってタンパク質がエネルギーとなったり、筋肉をつくるのに必要な栄養素になったり、はたまた疲労回復の効果があったりと様々な働きをしてくれます。だからと言って「よし、タンパク質をとれば良いんだ!」と短絡的に考えてはいけません。タンパク質を目安以上に摂取してしまうと体にとって弊害が出ることもあるので注意が必要です。今回はそのタンパク質の摂取量が目安をオーバーした時に出る弊害についてまとめました。

タンパク質摂取量の目安

「タンパク質は体にとって必要だから」「筋肉をつけるならタンパク質だ!」と言ってたくさん摂取してはいけません。

タンパク質の摂取量にも目安があります。

基本的にはこの目安の範囲内でタンパク質の摂取量を考えた方が良いです。体重1kgあたり2g以上のタンパク質を摂取してもあまり意味はないとされています。

タンパク質の摂取量の目安を知りたい方はこちら

筋トレをしている人のタンパク質摂取量の目安とは?

タンパク質摂取量のオーバーによる体への弊害

カロリーオーバー

タンパク質が豊富な食品として肉や卵を思い浮かべますが、これらの食品にはタンパク質以外にも脂質なども含まれます。つまりタンパク質を多く含むからと言って食べていても結果的にカロリーオーバーになっていることもたくさんあります。

肉類を選ぶにしても、脂肪分の少なくするために皮をとった状態で鶏肉を調理するなどの工夫が必要です。

タンパク質はとっても全体としてカロリーをあげないような高タンパク低カロリーを心がけた食事をとりましょう。

タンパク質を多く含む食品とは?食材からプロテインまで紹介

男性は特に注意が必要な理由とは

タンパク質を食べる(特に動物性のタンパク質)ことで、体の中のシュウ酸や尿酸などの物質が増加します。このシュウ酸は腸の中でカルシウムと結びつくことで便として体の外へ排泄されます。

動物性タンパク質を食べすぎてしまった時、腸で吸収しきれなかった余分なシュウ酸は尿として排泄されます。シュウ酸が尿に含まれるカルシウムと結合した結果、尿路結石になることで尿管をつまらせ排泄されにくくします。

私もまだこれになったことがありませんが、尿路結石はかなり痛いそうです。日々接する患者さんから良く聞きます。男性の皆様はご注意を。

腸内での悪玉菌が増加

人間の大腸の中には 500~1,000 種類の細菌が 1,000 兆個以上、存在すると言われています。重さにすると約 1.5kg程度にもなるというのだから驚きです。

動物性タンパク質を食べすぎると、体に吸収されなかったタンパク質がそのまま腸内に入っていきます。腸内に入ったタンパク質は悪玉菌のエサになってしまうため腸内環境の乱れてしまうことになります。

腸内は善玉菌と悪玉菌の両者が必要で、そのバランスが必要にもなります。

腸内環境をしっかりと整えておくためにもタンパク質の摂取には十分に気をつけた方が良いですね。知らず知らずのうちに体に悪いことをしていたのかも?

腸内環境を整える方法についてはこちら。

腸内細菌を整えるのに必要なプロバイオティクスとは?

糖尿病の方は特に注意が必要

最後に私も糖尿病療法指導士の資格を持っているので、それらしくタンパク質の摂取量と糖尿病について書いておきたいと思います。

糖尿病の合併症の1つに糖尿病腎症がありますが、この腎症がある人はタンパク質の摂取量に注意をしなければなりません。糖尿病腎症は第1期から第5期に分けられていて、より早期から治療を開始することが重要であるとされています。

この腎症でタンパク質の摂取量を制限しなければならない理由は、タンパク質制限食は尿蛋白量を減少させ、血清アルブミンを増加させ、腎機能障害の進行を遅らせることができるからです。(エビデンスレベル グレードC/レベル2

国立国際医療研究センター 糖尿病情報センターより

たんぱく質摂取量が0.9g/kg/日を下回る場合は、筋肉量減少に対しての注意が必要です。この時に運動療法を過剰に実施してしまうと異化作用が亢進してしまうため、リハビリテーションの内容も検討した方が良いです。

これらの計算などは基本的には病院などで管理栄養士さんなどに教えてもらうことがほとんどですので安心してください。

糖尿病の患者さんの中には運動として筋トレを頑張っている人も多いと思いますが、タンパク質をたくさんとりすぎると腎症が悪化してしまうので注意をしましょう。

さいごに

体をつくるために必要なタンパク質も摂取しすぎると体にとってあまり良くありません。カロリーオーバーになる、尿路結石が出来やすくなる、腸内環境が乱れるなどの弊害が生じやすくなります。そのためタンパク質を摂取するにしても、目安はしっかりと守ることをおすすめします。

タンパク質がどのような食材にどの程度含まれているかについてはこちら

タンパク質を多く含む食品とは?食材からプロテインまで紹介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA