はじめに

今回は脳腫瘍の主な症状と予後について紹介をしていきます。

理学療法士も脳腫瘍の患者さんを担当する機会も多いと思います。脳腫瘍の患者さんの病態って本当に様々なんですよね。四肢の麻痺から高次脳機能障害まで、多岐に渡ります。

今回の内容はYouTube「リハビリ・ラボ」でも紹介をしていますので、ぜひこちらもご覧ください。

先輩、脳腫瘍の患者さんを何人か担当してきましたけど、病態が本当に様々ですよね・・・。

そうだよな、じゃぁ今は脳腫瘍の患者さんの臨床症状についておさらいしていこうか!

脳腫瘍の臨床症状とは

脳腫瘍の患者さんの病態は非常に様々です。四肢の麻痺から高次脳機能障害と非常に多岐に渡ります。

頭蓋内圧亢進症状

これは脳腫瘍が増大することによって生じます。頭蓋内圧が15mmHgを超える状態が持続すると出現します。頭痛嘔吐嘔気うっ血乳頭による視力障害があります。

巣症状

これは腫瘍による神経の圧迫の浸潤により生じます。圧迫部位に生じる神経脱落症状があります。

この神経脱落症状の症状が非常に多岐にわたります。この神経脱落症状には認知障害、運動麻痺、感覚障害、構音障害、摂食嚥下障害があります。

神経脱落症状の中でも認知障害と四肢麻痺などは出現頻度が70〜80%程度とかなり高いことが分かっています。

これらの症状が1つだけ出現していることはまれで、3種類以上合併している患者さんは7~8割程度存在し、5種類以上合併している患者さんも4割程度いると報告されています。

そのため臨床の中では担当患者さんにどの症状が出現しているのかしっかりと観察、評価する必要があります。OTやSTとも時には協力しながら進める必要がありますね。

ホルモン分泌異常

下垂体腺腫は文字通り下垂体にできる腫瘍なのですが、これによってホルモンの分泌異常が出現します。下垂体腺腫は2つに分けられ、その症状はまた様々です。

また下垂体は視神経の下部にあるため、腫瘍によって視覚にも影響が出ます。両耳側半盲といい、視野の外側が見えにくくなる症状が出現します。

その他

聴神経腫の患者さんを担当する機会は少ないかもしれませんが、この患者さんの場合では聴力低下、耳鳴り、めまい、歩行時のふらつき、顔面麻痺が出現します。

こうした様々な症状に適切に対処する必要があるので非常に難しいです。

理学療法士の役割

脳腫瘍の患者さんに対するリハビリテーションの目的はもちろん患者さんのADLやQOLの改善に向けて関わることです。

しかしながら脳腫瘍の患者さんの場合、脳卒中などの神経の可塑性による回復とは異なり、生命予後を考慮して関わる必要があります。

脳腫瘍の患者さんの生命予後については動画内でも紹介をしているので、チェックしてみてください。

うーん・・・こうして見てみると脳腫瘍の患者さんの病態も本当に様々ですね・・・。しっかりと評価、観察を行なわないといけませんね。

そうだな。術前から介入することもあるから特に術前後での評価は重要だよね。

さいごに

脳腫瘍の患者さんの病態も非常に様々で、症状が1つだけであることはまれです。特に認知機能、高次脳機能面での障害も著明に出現するためOTやSTとの協力が欠かせないケースも非常に多いです。

また予後が不良である脳腫瘍もあるため、それを加味した介入が求められます。

理学療法士もしっかりと勉強しておきましょう!

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脳腫瘍に対するリハビリテーションの考え方

参考文献

標準理学療法学・作業療法学・言語聴覚療法学 別巻 がんのリハビリテーション 医学書院

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