はじめに

病院で患者さんに対応をする時、どのように説明をすれば良いか悩んだことはないでしょうか。医療者と患者さんとの関係性はその後の治療経過に大きく影響を及ぼします。

今回は医療者と患者さんとの関係性を考えるにあたって「コンプライアンス」「アドヒアランス」「コンコーダンス」の違いについて簡単にまとめました。

今回の記事の内容はYouTubeでも紹介していますので、耳だけでも勉強が可能です!

コンプライアンスとは

「医療者が治療方針を決定し,患者さんがそれに従い行動をとること」

コンプライアンスとは医療者から患者さんに向けた一方通行のコミュニケーションのことです。患者さんが医療者の指示に従うことをコンプライアンスと呼んでいます。これは「服従」「受諾」や「法令遵守」など決められたことを守ると意味合いで使用されています。

このコンプライアンスによる方法をとった時に注意をしないといけないことは一方通行な方法であるため患者さんは萎縮してしまい、結果として適切な治療や自己管理が十分に達成できない場合が多いとされています。

アドヒアランスとは

「患者さんが治療に対して積極的・前向きな考えをもつこと」

アドヒアランスとはコンプライアンスに変わるものとして使用されています。これはコンプライアンスのような一方通行によるものではありません。具体的には「患者が治療方法の決定過程に参加したうえで、その治療法を自ら実行していくことを目指すもの」とされています。

患者が治療の必要性について理解し、自発的、積極的に治療を続ける姿勢のことを言います。

コンコーダンスとは

「患者さんの考えと医療者の考え(治療方針や内容など)が一致するように, 両者の考えを尊重しあうこと」

コンコーダンスはコンプライアンスに変わるものとして、英国でつくられました。コンコーダンスとは医療者と患者さんの間には対等な関係性で話し合い、合意が得られた状態で治療方針を決定していくこととされていて、基本的には患者さん側も病気と治療について十分に知識を得ていることが前提条件となります。

コンコーダンスがアドヒアランスと異なるところは最優先されるのは患者さんであるということです。患者さんの価値観やライフスタイルを基準にしています。

今回の記事の参考文献

  • 総論 リハビリテーション医療におけるアドヒアランスやコンコーダンスの重要性 上月正博 東北大学大学院医学系研究科 CLINICAL REHABILITATION 2 2020 February Vol.29 No.2 156-162
  • コンコーダンス -慢性病をもつ人のコンコーダンス- 横山悦子 防衛医科大学校看護学科 日本保健医療行動科学会雑誌 29(1), 2014 115-118

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